2016年6月29日水曜日

メールの文字化けについて

受信したメール・転送したメールが文字化けしていて読めなかった。

【原因】
-------------------------------------
<エンコードの違い>
主に送信側と受信側のエンコード(文字コード指定)が異なる事により起こります。
もともとインターネット自体が日本語に完全には対応していない為、英数字は問題ないのに日本語だけが文字化けを起こすといったような症状がよく見られます。

<返信や転送での文字コードの継承>
特殊な文字コードで送られてきたメールにそのまま返信・転送した場合、その文字コードを継承してしまい、文字化けした状態で送信されてしまう場合があります。
受信したメールの文字が小さいと、そのメールに返信した時の文字もいつもよりも小さくなったり色が変わったりするのは設定が継承されている為です。

<機種依存文字やHTMLメールの使用>
意図的に文字コードを指定していない場合でも「機種依存文字(そのPC以外では表示が保証されない文字)」を使用する事により、予期しない文字コードに自動で設定されて送信される場合があります。

また、「HTMLメール」では特殊なフォント指定やレイアウト指定が入っている為、受信側では文字化けや崩れなどを起こす場合があります。見た目の装飾など凝ったメール作成出来る反面、相手が見れない場合がある為、確実な「テキストメール」がビジネスでは一般的です。

<スマートフォンからの送信>
スマートフォンではPCとは異なる独自の文字コードを使用している場合があります。使用しなければならない場合は文字コードは「UTF-8」にして送信すると比較的安全です。
スマートフォンからのメールではPCに比べて文字化けを更に起こしやすくなる為、大事な連絡ではPCを使用するのが良いでしょう。
-------------------------------------


【送信側の対処】
-------------------------------------
・「機種依存文字」等と表示されるような文字は使用しない
・「HTMLメール」は使用せず、「テキストメール」でメールを作成する

<Outlookの場合>
「新規作成」で開いたメールの「書式設定」で「Aa テキスト」を選択して作成する
-------------------------------------


【受信側の対処】
-------------------------------------
<受信した時点で文字化けしている>
受信したメールが文字化けして内容が全く確認出来ない場合は、まず正しい文字コードに置き換えて表示できるかを確認します。
その方法は使用しているメールソフトにより異なります。

<Outlookの場合>
受信メールの文字コードが正確に分かっている場合は受信したメールを開いて、「アクション」>「その他のアクション」>「エンコード」でその文字コードを選択するか、以下の文字コードの選択で表示されるかを試します。

・「日本語(自動選択)」
・「日本語(EUC)」
・「日本語(シフトJIS)」
・「Unicode(UTF-8)」

また、「アクション」>「その他のアクション」>「HTMLソースの表示」でメールの裏側を確認する事が出来るメールもあります。メールの文字量に対して、大量の英数字のコードが入っている場合は「HTMLメール」である可能性が高くなります。

選択する候補に受信メールの文字コードがない場合や上記の手順で解消されない場合は、送信元に「機種依存文字」は使用せず、「テキストメール」で再送信してもらいましょう。

<返信・転送すると送信先で文字化けしている>
自分のPCで文字化けしていないにも関わらず、他のPCへ転送すると文字化けするのは、対応できる文字コードが転送先と異なるためです。自分では見れているのでそれが文字化けを起こすかもしれないものなのかが分かりません。

どうしても受信メールへの返信で行わなければならない理由が無ければ文字化けの原因となったメールで返信や転送せずに、新規作成でメールを送信するのが一番確実で安全です。
内容が必要な場合はテキストとしてコピーして、一旦メモ帳などのテキストエディタにペーストする事により文字コード情報を失った状態にしてから、それを再度コピーして使用する等の方法を試してみましょう。
-------------------------------------

─ 松 ─

翠松堂BTL
■コーポレートサイト http://www.suishodo.co.jp/
■Web制作 http://www.suishodobtl.com/